途中で挫折しないよう、はじめにお伝えしておきます。
ちょっとしたコツさえつかめば、このカメラで手軽に野鳥撮影が楽しめます。
機械に弱くて諦めていた方も、撮影システムの複雑さや重さに負けて中断してしまった方も、三脚なしの手持ち撮影で、驚くような写真を撮ることができます。
もちろん、高価な一眼レフやデジスコと比較すると劣る部分も多々ありますが、アマチュアレベルで楽しむには充分な画像が得られるはずです。
難しく考えることなく、まずは気軽に始めてみましょう。
SX60 HS(以下SX60)の前身である光学50倍望遠レンズ搭載のCanon SX50 HS(以下SX50)が発売されたのは、2012年9月。その後じわじわと野鳥カメラマンに浸透し、一眼レフやデジスコのサブ機としてだけでなく、メイン機として利用する方も増えてきました。
この手のカメラとしては珍しく、2年間もモデルチェンジすることなく、また値崩れがほとんどなかったこと、そして何より、初めてカメラに触れるような初心者ではなく、野鳥撮影歴の長いベテランにも支持されていた点も、その実力を裏付けているといえます。
そんな人気機種であったSX50がモデルチェンジされ、2014年10月、SX60となって登場しました。
SX50からの注目すべき変更点は、基本性能に大きく影響する映像処理エンジンが、DIGIC5から最新のDIGIC6に変更されたこと。また光学ズーム倍率が50倍から65倍に変更されて焦点距離が1,365mmにアップし、広角側の焦点距離が24mmから21mmにさらにワイドに。そして、望遠撮影では重要な液晶ビューファインダーの画素が20.2万画素から、92.2万画素に大幅アップ(液晶モニターも2.8型46.1万画素から3.0型92.2万画素に向上)し、視認性や美しさが増しました。
※画像はすべてリサイズ(縮小)のみで、トリミング(一部を切り出すこと)はしていません。
※焦点距離は35mm換算です。
倍率:光学65倍/焦点距離:21~1,365mm
超望遠レンズを構えているカメラマンなら、「これは何倍のレンズですか?」と尋ねられた経験があるはずです。
望遠効果を倍率で捉える初心者が多いのですが、ズームレンズの場合、望遠側の焦点距離を広角側の焦点距離で割った値(ズーム比率)が倍率となり、望遠鏡でいうところの倍率とは考え方が異なります。 SX60の場合、広角側21mm~望遠側1,365mmのため、レンズのズーム比率は65倍となるのですが、望遠撮影は焦点距離で比較することが多いため、焦点距離の◯◯mmの数字の方を覚えておくと便利です。
光学ズーム65倍×デジタルズーム4倍
光学ズームはレンズ内部の構造の組み合わせによって像が拡大される範囲の倍率を指し、SX60の場合には65倍となります。それに対してデジタルズームは、デジタル的に像を拡大させるものであり、簡単にいえばトリミングして拡大するような仕組みのため、どうしても像が粗くなります。この粗さを極力抑えたキャノンのシステムがプログレッシブファインズームという機能で、SX60 の場合には、130倍(焦点距離2,730mm)でも滑らかな美しい像が得られると謳われています。
仕様の見方は、光学ズームの65倍を4倍まで(64倍×4倍=260倍)デジタル的に拡大するというイメージで、最大の焦点距離は5,460mmに該当します。
カメラの頭脳であり、手ブレ補正やオートフォーカス、ノイズの除去などの性能に大きく関わります。SX50がDIGIC5であったのに対し、SX60はDIGIC6にバージョンアップしています。SX60が発売された時点で、ほぼ同時に発売された最新型一眼レフカメラのEOS7DmarkⅡ以外は、まだDIGIC6が採用されていないため、最新技術が搭載されていると考えられます。おそらくこの影響だと思いますが、SX60はSX50よりも起動やズームの対応が早く、連写時の書き込みの早さなどもずいぶん改善された印象です。
SX60 HSの主な仕様 | ||
---|---|---|
・レンズ焦点距離 | 21mm~1365mm(35mm換算) | ・フレーミングアシスト機能 |
・有効画素数 | 約1610万画素 | ・ストロボ内蔵(スローシンクロ可能) |
・センサー | 1/2.3型高感度CMOS | ・Wi-Fi対応 |
・シャッター速度 | 最長15秒~1/2000秒 | ・重量 約650g(バッテリー含) |
・連続撮影 | 最大6.4枚/秒 | ・サイズ 幅127.6×高さ92.6×114.3mm |
・光学手ブレ補正 | 補正効果(静止画IS時):3.5段(350mm) | |
・ISO感度 | ISO100~3200 | |
・オートフォーカス機 | キャッチAFやサーボAF機能等 | |
能 |
野鳥撮影の定番である一眼レフやデジスコと比較して、SX60はどれだけ魅力的なのでしょうか。
SX60の魅力は何をおいてもその機動力と携帯性です。ほかにも低予算で済む点、デジスコほどの複雑さがない点、焦点距離でも他に引けを取らない点などがあげられます。
SX60 |
一眼レフ超望遠レンズ |
デジスコ |
|
携 帯 性 |
◎ 総重量=0.65kg |
× 総重量=7~10kg |
○ 総重量=2.5~4.0kg |
焦 点 距 離 |
21mm~1,365mm (プログレッシブファインズームで~2,730mm、デジタルズームで~5,460mm) |
800mm ※キヤノン500mmレンズをAPS-C(×1.6倍)カメラで使用した場合 |
1,050~3,000mm ※30倍の接眼レンズに光学5倍ズーム(120mm)のコンパクトデジカメを使用した場合 |
価 格 |
¥60,000-程度 | 三脚やカメラを含めたシステム ¥1,100,000~1,300,000- |
三脚やカメラを含めたシステム ¥200,000~300,000-- |
※SX60 SHの価格は変動します。
(写真左)上からSX60、Canon EF 300mmF4、Canon EF 500mmF4
大きさの違いは歴然!
いいことずくめにようなSX60ですが、「価格なり」的な部分もあります。
〔画質〕
もちろん一眼レフと同等という訳にはいきません。作例の通りアマチュアが楽しむには充分すぎるレベルですが、プロが大きく引き伸ばしたり、小さく撮って一部をトリミングして使用するような、画質重視派には物足りなさを感じてしまうかもしれません。
〔ファインダー〕
SX60はファインダー(被写体を覗く小窓)は、液晶のEVF※が用いられています。SX50から比べると画素数が大幅に増えて視野も広がり見やすくなったものの、一眼レフのカメラと比較すると、対象物が見つけにくかったり、見失ってしまいやすいことがあります。こんな時には、ズーム操作のコツを覚えたり、本体に搭載されている「フレーミングアシスト(探索・固定)機能」を活用しましょう。
※Electrical View Finderの頭文字をとったもので、日本語では『電子式ファインダー』と呼ばれます。一眼レフカメラで用いられている「光学ファインダー」は、撮影レンズを通過した画像をミラーやプリズムで屈折させてファインダーに表示しているのに対して、「電子式ファインダー」では、カメラのイメージセンサーが捉えた画像が、ファインダー内の小型液晶画面に電子的に投影されています。
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