本書は誰もが楽しく読める、イラストで描かれた鳥類学の入門書です。
街や山の中にいる鳥を見て「何をしているんだろう」と思ったことはありませんか? この本は、鳥が普段なにをしているのか、その行動と理由について、鳥類学者の著者が美しいイラストとともに解説した書籍です。”鳥類学”ときくと堅苦しくて難しそうですが、分かりやすさと楽しく読める構成で、バードウォッチングの初心者でも楽しめます。
本書は誰もが楽しく読める、イラストで描かれた鳥類学の入門書です。
街や山の中にいる鳥を見て「何をしているんだろう」と思ったことはありませんか? この本は、鳥が普段なにをしているのか、その行動と理由について、鳥類学者の著者が美しいイラストとともに解説した書籍です。”鳥類学”ときくと堅苦しくて難しそうですが、分かりやすさと楽しく読める構成で、バードウォッチングの初心者でも楽しめます。
イラストで描かれた鳥類学は分かりやすく
誰でも楽しく読むことができます!
▲美しいイラストと簡潔な解説で楽しく読み進められます
【鳥類学】と聞くと、ささやかなイラストが添えられた膨大なテキストを想像する方が多いと思いますが、本書は「イラストで描かれた鳥類学」とあるように、分かりやすく視覚的にも楽しめる構成となっています。
以下に、監訳者である川上和人さんのコメントを紹介します。
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<監訳者・川上和人さんのことば>
あなたの最初の印象は、誤解かもしれません。
確かに、この本は鳥の図鑑のようにも見えます。しかも、イラストにあるのは北アメリカの鳥の姿です。「外国の鳥の図鑑は、興味ないな」、そう思ったかもしれません。
しかし、これは図鑑ではありません。この本は、鳥の生活や行動、進化などを理解するための「イラストで描かれた鳥類学の入門書」なのです。
著者のシブリー氏はアメリカで多くの図鑑を手がけてきました。彼はこの本の中で、自身の長年の観察に基づく知識と、最新の鳥類学の知見を1つのものにして、イラストとともにわかりやすく紹介しています。こんな本は、これまで他にありませんでした。ここではアメリカの鳥が例になっていますが、内容はもちろん日本の鳥にもあてはまります。日本語版の発行にあたり「鳥たちのポートフォリオ」の各ページでは、紹介されたアメリカの鳥に対応する日本の鳥たちを紹介しています。
バードウォッチングと鳥類学は、午前0時と正午12時のような関係にあります。アナログ時計の文字盤では0時も12時も同じ場所に針がありますが、一方は真夜中で一方は真昼であり、全く異なるものです。バードウォッチャーも鳥類学者も、しばしば首から双眼鏡をかけて鳥を見ています。しかし、前者は観察や撮影を楽しむのが目的、後者は生態や進化などを解明するのが目的です。鳥の進化なんて知らなくても観察を楽しむことはできるため、鳥類学に興味のないバードウォッチャーも少なくありません。
ただし、0時と12時は全く無関係なものではありません。両者は連続的なもので、0時は3時や6時を経て12時につながっています。同様に、バードウォッチングと鳥類学もつながっています。観察の中から疑問が生じ、発見がなされ、理解が進みます。鳥類学を理解すればバードウォッチングは楽しくなり、熱心に観察すれば鳥類学の新たな知見が発見されるのです。
いや、私の文章はまた誤解を招いてしまったかもしれません。
鳥の面白さは、バードウォッチャーや鳥類学者だけのものではありません。鳥は山でも海でも街の中でも簡単に観察できます。そんな野生動物は他にはいません。リビングの窓の外から聞こえるスズメの声、散歩の途中に見かけるムクドリの姿、その外見や行動の背景にどんな理由や進化があるのかを知りたくはありませんか?
鳥について何か気になることができたとき、この本はもうあなたのためのものなのです。
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デビッド・アレン・シブリー(著/文)
川上 和人(監修)
嶋田 香(翻訳)
発行:羊土社
A4判
240ページ
▲鳥類学への第一歩
▲とても分かりやすい構成です
▲フクロウの習性もよくわかります
▲カワセミの仲間の習性もイラストで紹介
・監訳者のことば「この本をあなたに」
・序文
・この本の使い方
この本のねらい/この本の構成
・概論
鳥類の多様性/羽毛/羽毛の色/鳥類の変異/鳥の感覚/鳥の動作/生理機能/渡り/食物と採食/生き残り/社会行動/鳥と人間/生態学と鳥の保護/鳥類を脅かす要因
・鳥たちのポートフォリオ
カナダガン/ハクガン/ハクチョウ類/家禽化されたカモとガン/水面採食ガモ/アメリカオシ/潜水採食ガモ/オオバン類/アビ類/カイツブリ類/ウミスズメ類/ウ類/ペリカン類/サギ類/シラサギ類/ヘラサギとトキ/ツル類/チドリ類/大型のシギ類/小型のシギ類/タシギ類とヤマシギ類/カモメ類/アジサシ類/タカ類/ハイタカ類/ワシ類/コンドル類/ハヤブサ類/フクロウ類/シチメンチョウ類/ライチョウ類とキジ類/ウズラ類/ハト類/ハチドリ類/ミチバシリ類/カワセミ類/オウム類とインコ類/キツツキ類/エボシクマゲラ/ハシボソキツツキ類/タイランチョウ類/アマツバメ類/ツバメ類/カラス類/カケス類/カラ類/エボシガラ類/ヤブガラ/ゴジュウカラ類/モズモドキ類/ミソサザイ類/キクイタダキ類/コマツグミ/ツグミ類/ルリツグミ/マネシツグミ/ホシムクドリ/レンジャク類/アメリカムシクイ類/アカフウキンチョウ類/ショウジョウコウカンチョウ類/ムネアカイカル類/ルリノジコ類/トウヒチョウ類/ユキヒメドリ類/ホオジロ類/スズメ類/マシコ類/ヒワ類/ボボリンクとマキバドリ/ムクドリモドキ類/コウウチョウ/クロムクドリモドキ類/ハゴロモガラス
・この本で紹介した鳥たち
・こんなとき、どうする?
・野鳥観察をはじめるには
・謝辞
・参考文献
デビッド・アレン・シブリーは作家であり、画家でもある。『The Sibley Guide to Birds(シブリーの鳥類図鑑)』をはじめ、自分の名を冠した図鑑のシリーズが有名。それ以外にも、『ニューヨーク・タイムズ』紙、『スミソニアン』誌、『サイエンス』誌、『ザ・ウィルソン・ジャーナル・オブ・オーニソロジー』誌、『バーディング』誌、『バード・ウォッチング』誌、『ノース・アメリカン・バーズ』誌に作品を寄せている。また、アメリカバードウォッチング協会から、生涯にわたる貢献によりロジャー・トリー・ピーターソン賞を、ニューヨークリンネ協会からアイゼンマンメダルを受賞している。
森林総合研究所・島嶼性鳥類担当チーム長。小笠原諸島の鳥類を中心に、島の生物の生態や生物地理、保全などに関する研究を行なっている。最近は、海底火山の噴火によって新たな陸地が生まれた西之島において、生態系が成立するプロセスと鳥類が果たす役割について研究している。また、鳥類の骨格標本の収集にも力を入れている。著書『鳥類学は、あなたのお役に立てますか?』(新潮社)、『鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ』(新潮社)、『そもそも島に進化あり』(技術評論社)、監訳『鳥類のデザイン』(みすず書房)等。
東京都出身。東京農工大学大学院農学研究科修士課程修了。訳書に『ナショナルジオグラフィックの絶滅危惧種写真集』(スペースシャワーネットワーク)、『知られざる動物の世界9 地上を走る鳥のなかま』(朝倉書店)、『動物言語の秘密 暮らしと行動がわかる』(西村書店)、『野生どうぶつを救え!本当にあった涙の物語』シリーズ(KADOKAWA)などがある。
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