観察を楽しくするズーム機能と、デジスコに求められる視野の広さ、
そのどちらも兼ね備えた、万能ズーム接眼レンズです。
後継機「TE-11WZII」と光学性能は同等です。
※TE-11WZIIにはTSN-99使用時の倍率表記が載っている点が異なります。
 

アイピースとして初めて「PROMINAR」の名を冠し、色収差（色の滲み）を極限まで抑えるXDレンズ（eXtra low Dispersion lens）を採用。ズームアイピースでありながら単焦点アイピース並のワイドな視界を実現したTSN-770/880シリーズ用高級接眼レンズです。
※PROMINAR 500mm F5.6FLにはプリズムユニット「TP-88EC1」を使用することで、取付可能です。
従来ズーム接眼レンズよりも格段にケラレ（画面の周囲が遮光される）範囲が少なくなり、デジスコ撮影も快適に行えます。


【特徴】
老舗コーワの60年という歴史の中で初めて“PROMINAR”モデルのアイピースが登場しました。特殊低分散性を持つXDレンズ（eXtra low Dispersion lens）を採用し、アイピース自体の色滲みを極限まで抑えた見え味はもちろん、在来のズームアイピースから格段にワイドな視野を確保し、デジスコ撮影にも最適なスペックを実現しています。
ロック機構でスコープ本体に簡単・確実に固定でき、さらにスコープに取り付けることで、防水となります。

【こんな場面で活躍】
観察を主体に据えるバーダーは、ズーム接眼を使用して、視野の広い25倍側で鳥を探し、視界に入ったら60倍にズームして細部を観察・・・と言った使い方をします。ところが、今までのズーム接眼レンズでは、デジスコ適性がなく、とくにズームの広角側では、盛大にケラレが出て使いづらいという欠点がありました。
今回のズーム接眼レンズは、広角側でも単焦点に匹敵するほどの広い視野を実現したばかりか、色の滲みを抑えるXDレンズを採用したことで、さらなる高画質を実現しました。もうデジスコ撮影時でも観察が疎かになることはありません！干潟のシギチドリ類や遥か彼方のワシタカなど高倍率でしか楽しめない世界を観察・撮影両方でご堪能下さい！

【実際にケラレ具合はどうなの？】
TE-11WZ（25-60倍）、TE-10Z（20-60倍）、TE-17W（30倍）でケラレが無くなるカメラのズーム域を比較してみました。
カメラはニコン クールピクスP300を使用。
TE-11WZ：　25倍=5step～　30倍=4step～　60倍=3step～
TE-10Z（生産終了品）：　 　20倍=8step～　30倍=7step～　60倍=5step～
TE-17W（生産終了品）：　  30倍=3step～
まさしく、劇的な進化です！単焦点の接眼レンズにも匹敵する広い視野です。

〈仕様〉
倍率：25-60倍、28-66倍（PROMINAR 500mmF5.6FL）、30-70倍（TSN-99S/A）
重量：約380g
実視界：2.4～1.32° / 2.2～1.2°
ひとみ径：3.5～1.5mm（TSN-880）/3.1～1.3mm（TSN-770）/3.2～1.3mm（500mmF5.6）
明るさ：12.3～2.3（TSN-880）/9.6～1.7（TSN-770）/10.2～1.8（500mmF5.6）
アイレリーフ：17mm
1000m先の視野：42～23m（TSN-880・770）38～21m（500mmF5.6）
窒素ガス封入防水型
〈付属品〉前後キャップ、ソフトケース
〈保証〉
1年

プロミナークラブにご入会いただきますと、スポッティングスコープ、双眼鏡の無償保証期間が１年間から2年間に延長されます。
※一部条件がございます。

【実写画像】
テスト機材：TSN-774＋TE-11WZ＋Nikon COOLPIX P310

距離は60mくらいあるでしょうか。参考画像の400mmレンズでは物足りない状況で、電柱に止まるノスリを倍率を代えながら撮影してみました。テレ端の60倍でやや画像が甘く感じられるものの、50倍までは全く問題なく使える画質。暗い曇天という悪条件下でこれだけ写ります！もちろんレタッチなしリサイズのみの撮って出しの画像です。
 

25倍	等倍
30倍	等倍
40倍	等倍
50倍	等倍
60倍	等倍

・参考画像
デジタル一眼レフカメラ：キヤノン EOS 7D ＋ EF400mm F5.6L USM　（実焦点距離：640mm）
 

・>>>フィールドレポート（奥駿河湾海鳥編）