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与那国島調査の概要
 与那国島とは
沖縄県与那国島は日本最西端の島であり、台湾の東約125kmに位置してます。
そのため、渡りで有名な舳倉島や飛島などとは渡りの質が異なり、日本で初記録といった種も多く記録されております。
しかし、誰でも気軽に出かけられる場所ではなく、渡りの時期を通じたまとまったデータはありませんでした。
 調査者プロフィール
報告書のシリーズをお読みいただければおわかり頂けると思いますが、調査を行っているのは東京在住の宇山大樹さんです。
宇山さんは定年後のライフワークとして、渡りの実体が明らかにされていない与那国島に長期滞在して調査を開始しました。もちろん、誰かに頼まれている訳ではなく、すべて個人の意志と負担で行っているものです。
2005年春季調査で確認された鳥たち (宇山大樹さん撮影)
 
 
 
 
 
 調査の実績
調査を開始したのは2002年春季からで、3月13日に現地入りし、5月1日までの連続50日間データを収集しました。合計で146種が確認され、オオノスリやオオチドリ、クロウタドリはもちろんのこと、ヨーロッパアマツバメやシベリアセンニュウなどの貴重な記録も得られましたが、本人によると、これで”予備調査”というのですから驚きですね。調査実績は以下の通りです。
2002年春季(3月13日〜5月1日) 50日間で146種確認
代表的な種としてオオノスリオオチドリヨーロッパアマツバメシベリアセンニュウなどが記録された。
「与那国島・春の鳥類T」(\1,200-)に集録
2003年春季(3月10日〜5月16日) 68日間で193種確認
代表的な種としてタカサゴクロサギヒメクイナヒマラヤアナツバメシベリアセンニュウなどが記録され、ツバメやアマサギの渡り状況も観察された。
「与那国島・春の鳥類U」(\1,500-)に集録
2003年秋季(9月12日〜10月14日、10月26日〜11月26日) 65日間で195種確認
代表的な種としてナンヨウショウビンハシグロヒタキシベリアセンニュウバライロムクドリコウライウグイスなどが記録され、コハクチョウの小集団が飛来する様子も観察された。台風の影響もあったのだろうが、9月13日にはツメナガセキレイが1850羽もカウントされている。
「与那国島・秋の鳥類T」(\1,500-)に集録
2004年秋季(9月24日〜11月30日) 68日間で199種確認
代表的な種としてチョウセンウグイスチョウセンメジロバライロムクドリハイイロオウチュウカンムリオウチュウなどが記録され、オウチュウの仲間は、オウチュウを合わせて3種観察された。ヒヨドリの渡りも観察され、どこの亜種がどこに渡るのか、非常に興味深い課題を残した。
「与那国島・秋の鳥類U」(\1,500-)に集録
2005年春季(3月10日〜5月31日) 83日間で214種確認
代表的な種としてハシグロヒタキ、ヤマザキヒタキ、イナバヒタキ、レンカク、アカノドカルガモ、オニカッコウなどが記録され、昨年春季に続いて珍鳥多数観察された。中でも宇山氏自身今後見ることは出来ないだろうと語っているアカノドカルガモ、調査期間中合計13羽以上が確認されたオニカッコウの記録は大変貴重なものとなった。
「与那国島・春の鳥類W」(\1,500-)に集録
報告書
Hobby's Worldは本調査の趣旨に賛同し、報告書作成のお手伝いさせて頂いております。
すでに春は3冊、秋は2冊発行されておりますので、よろしければ記録の詳細をご覧下さい。
いずれの報告書も、各種の日別記録数が示されており、渡りのタイミングなども分かるようになっております。
この人が宇山さんです
さて今後の調査ですが、今秋の調査は12月初旬まで行われて一旦帰宅し、年内に再び現地入りして越冬期の調査を開始するとのことです。
休む暇もなさそうなスケジュールですが、何年か情報が集積された与那国調査はまもなく終了し、次なるテーマも考えているとのことです。

与那国島で首に双眼鏡を下げ、半ズボンに麦藁帽姿で自転車に乗っている人を見かけたら、それが宇山さんです。
どうぞ気軽に声をかけて下さいとのことです。                     
   
宇山さんの観察記録を通じて、皆さまにいろいろな鳥との出会いを報告できることを楽しみにしております。

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