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第6羽 「か行の話で、ごめんなさって…」
はまるとトコトン!というのが「好きになったもの」への私の姿勢です。結婚生活22年で、分析好きな高司からは「か行にはまる女」と呼ばれ、「なにもそこまで…」と呆れられています。
カラオケ・きよしくん・着物・Q・ケリーちゃん・競馬・小物(ドールハウス)・こどもの本…確かに「か行」ではじまるものばかりにのめりこんできました。
このなかで高司も一緒に楽しんでいるものといえば“カラオケ”。もう15年位、カラオケボックス通いが続いています。Myマイクを頂いたボックスもあったのですが、閉店してしまって。一時期に比べてカラオケボックスも少なくなり、今はカラオケ難民となっていますが、基本的には「お部屋が広い」「好みの通信機器がある」「禁煙室&ミラーボールがあればさらに◎」という店を見つけては、仕事の合間の30分でも歌っています。
高司は終戦直後の歌が得意、いわゆる青春歌謡です。一世代年下の私にジェネレーションギャップがあるかといえば、ことカラオケに関してはNOです。小学6年で森進一さんの「盛り場ブルース」に開眼してから演歌一色の私にとって「日本の歌」「演歌の花道」といった歌番組は生活の一部だったので、古い歌謡曲に関してはソラで歌えるほど違和感がありません。
カラオケで私が「悲しみ本線砂日本海」や「北緯50度」などの冬物演歌を歌うと、「港・女・別れ・雪・涙」というキーワードに対応して、必ず過剰に出てくる映像がカモメの群れ。
これがでてくると大問題なのです。高司先生いきなり画家さんに逆戻り。識別の鬼に変身します。いままでチエックしたカモメは、オオセグロカモメ・セグロカモメ・カモメ・ウミネコ・ユリカモメ・ワシカモメ・ホイグリンカモメ、おまけでフルマカモメあたり。判かるまでとことん曲予約をしまくります。
いくら好きな歌でも何回も歌うのは…と思っていたのですが、おかげで一人特訓の時の粘りが身について、この2月NHKのど自慢の予選会出場の時の練習には、とても役にたちました。
ちなみに予選で玉砕した曲は、これも「か行」のクレイジーケンバンド「タイガー&ドラゴン」でした。やっぱり「じょんから女節」にすればよかったかなぁ。この夏の課題曲は「無法松の一生~度胸千両入り」です。あぁ難しい~!!
カラオケ以外にもはまっている「か行」の諸々、全部が今も継続中というわけではありません。
『競馬』は仕事だったし、『こどもの本』も、クレヨンハウスに入り浸り、いろんな勉強会に出たりして、本も膨大なコレクションにはなったものの、喜んで聴いてくれていた息子たちは大きくなっちゃって、いまでは本棚で未来のお孫ちゃんのために待機しています。
『ケリーちゃん』は、米国の着せ替え人形・バービーの「30歳近く年の離れた妹」という設定の人形で、3頭身のキュートな女の子です。5年前の暮れにネットオークションで17体一気に落札してから夢中になりました。衣装や髪型がおしゃまで可愛く、幼稚園の2クラス分の人数を超える、60体以上集めたところで、メーカーのモデルチェンジがあって、名前は同じでも全く違う人形に変身。しかもすごく「おブス」になり、すっかりがっかりでこのコレクションは終了しました。
ケリーちゃんは、小物サイズが、私の好きなドールハウスの国際スケール112サイズにぴったりだったのも、はまる要因だったのです。そのドールハウスも、作品に一目ぼれした村上一昭先生のお教室に通い、いくつか家や部屋も作り、国民的趣味となっている英国や米国のショーにも出向き、PTA関係で講師もしと楽しくしてはいたものの、膨大な時間がかかるため、今は休眠中。家具や食器、食品、おもちゃ、洋服など様々な『小物』がびっしり入っている秘密の箱を開けて、にんまりするくらいがやっとです。
休眠でにんまりといえばシャ乱『Q』もまさにそれ。バンド活動を長く休んでいるので、合間にCDかけてはにんまりしていました。ボーカルのつんくが、髪の毛寝かして、化粧落として、地味になった頃、バンド休憩宣言2年前からの追っかけだったのですが、なにぶん素人で「関が原」を何故か、仙石原や戦場ヶ原の関東エリアと思い込んでいてチケットをとり「ぎょえ!」っと慌てたこともありました。「関が原開戦400周年記念」という横断幕のさがる霧深い駅に立ったときの妖気は、いま思い出しても鳥肌がたちます。「武士に恨みなし」っていうけど本当かな?
シャ乱Q、今年の秋に復活コンサートするようですが、行く気になるかは微妙~です。
なぜ微妙~かといえば『きよしくん』がいるからですね~シャ乱Qが休憩宣言をした後、しばらく放心状態だったものの夫婦唯一の共通の趣味、カラオケ通いは続けていたのです。年の夏に「きよしのズンドコ節」を弾みで予約を入れてみたら全く歌えず赤面。簡単じゃん!と思ってなめてかかっていたのですね。
それで帰りにCDを買ってみたら、カップリングの「送恋譜」という歌があまりにも素晴らしくて、速攻でビデオクリップ集を買いに走りました。聞きほれるうち、たまたま半額チケットが2枚手に入り、届いたチケットをよく見たら埼玉県越谷市。「よく見て頼めよぉ」という話ですが、関が原より近いしと思い直しました。
誘った友人皆の都合が悪くて、結局は高司と一緒に出かけることに。「何で俺が仕事の手を休めて、男の歌手、見に行かなきゃいけないんだ!?」とご立腹だったのに、コンサート始まったとたん、鳥肌が立つほどのきよしくんの歌のうまさに夫婦でびっくり。なんともゆる~いキャラで、お話もつたなくて、そこが歌のうまさと相反してとっても魅力的。お辞儀する姿も美しいし、あれだけ売れても一生懸命、真摯な態度が衝撃的ですらありました。茶髪にピアスの「平成の股旅野郎」氷川きよしはなんとも素敵な青年だったのです。
コンサート終盤「これからも氷川きよしをよろしくお願いいたします」と深々と頭を下げたとき、2階客席から「まかせとけ!!」と一番に声をかけたのは高司でした。
2002年9月13日金曜日の夜のことです。
よく「きよしくんファン」のおばさんとしてテレビ・雑誌が面白おかしく取り上げるのはハッピを着て、ウチワ持って、ペンライト振って、きよしものをいっぱい身につけて…という濃い方々ですが、そういうファンはここ2年ほどで急速に少なくなって来ています。
むしろきよしくんと同じ空間にいたい、幸せな時間を共有したいというファンが増えてきているように思います。も・ち・ろ・ん私も地味なファンの一人です。自称「忍び追っかけ」。もともと群れるのが好きではないので、どこへ行くのも基本的には一人です。
アロハフェスティバル2003でハワイ州のオフィシャルゲストとしてきよしくんが招かれたとき、ファンクラブ主催のツアーは一日で満員になるほどの騒ぎでした。そのときも私は、知人に現地のカクテルショーのチケットを手配してもらって、個人旅行でひっそりと行きました。ハワイの青い空の下、カラカウア大通りを花に囲まれた山車にのってパレードするきよしくんに、どうしても会いたかったのです。
さて、ハワイ。50台以上の山車のパレードも、きよしくんももちろん最高でしたが、ワイキキ動物園に隣接したホテルの窓からみたシロアジサシも素敵でした。白い姿が、常夏の島の緑に映えて、とってもキュート。この美しい鳥が、ハワイではオアフ島のごくごく一部に、ごくごく少数しか生息しておらず、ハワイ州の絶滅危惧種に指定されているというのが、とっても残念でなりませんでした。
事前にハワイに詳しい安西英明さんに伺ったところ、ハワイの固有種の生物は、ものすごい勢いで絶滅への道を辿っているとのこと。これは初期の移民のポリネシア人がブタを持ち込んだことから始って、さまざまな国の人が自国の生物とともにハワイに渡ってきたことに起因しているのだそうです。船での長旅を癒すために、荷物と一緒に鳥を連れてきて、その鳥が籠ぬけして…ということもあったのでしょうね。中には、害虫駆除の目的で積極的に導入されたアマサギなどの例もあるようですが。
すでに固有種の多くは絶滅していて、それでも鳥は、何が何時いなくなったかなど比較的わかっているものの、無せきつい動物は今も刻々と絶滅していながら、実体はなかなかつかめないようです。
そういった背景を知って、合間に参加したネイチャーツアーでは、「楽園」の意味をしみじみ考えてしまいました。地球上のいろいろな地域にいるはずの鳥が、一つの島の空を自由に飛びまわり、まるで島全体が動物園のよう…でも強く生き続けていくものの影には、ひっそりと身を消したものもいるわけで、弱肉強食に一言では片付けられない無常観に浸ってしまいました。
ハワイでは、日本のメジロも力強く生きていました。きよしくんのカクテルショーで、同じ席になった現地の一世の日本人の女性達が「ハワイのメジロは唐辛子を食べるのよ!」と教えてくれたのです。メジロが唐辛子!?花の蜜や果物が好き=甘いもの好きと思いこんでいた私はびっくり。
その女性は、青い唐辛子をメジロがあまりに美味しそうに食べるので、思わず一つつまんであまりの辛さに飛び上がったと言います。もちろん赤い唐辛子も好物なんだそうです。
オアフ島のそこここで、多国籍の色々な鳥に出会えたけれど、このメジロの話は一番印象的でした。
この9月できよしくん追っかけはじめて丸4年が過ぎます。
きよしくんの真っ直ぐ歌に立ち向かう姿勢に触れるたび、努力を重ねて輝いていく姿に触れるたび、自分もがんばろう!と元気になります。真夜中まで仕事して、2時間睡眠で、朝お弁当作って、きよしくんのコンサート駆けつけたことが何度もあります。普通ならそこで寝るだろう~と思われるでしょうが。寝ません。でたっぷり2時間きよしくんワールドに染まって、気力体力復活して戻ってくるのです。
チケットもさすがにeやピアで半額で出ることはなくなりましたが、2階の奥とか3階席だと、ネットで信じられない値段で出ることがあります。何口か申し込んでいた方が、一番いい席を残して売りに出したりするのでしょう。「同じ空間にいられるのが幸せ」と思えば一番前である必要はないのです。去年一年だけでも、コンサートやNHK公開番組などで、50回ナマきよしくんに合えました♪一番前の席がいい!とか行っていたら、なかなかここまでは会えません。お金をかけずとも楽しみ方はいろいろあるのです。
最初は呆れていた高司ですが、喘息で入退院を繰り返していた頃からは想像つかないほど元気な私をみて、今ではあきらめの境地のようです。ま、「任せとけ」って言っちゃった手前もあるしね。
きよしくんっていい人ね…という話を最後に2つ。
大阪・新歌舞伎座での最初の座長公演のデビュー4年目最後の日。この日は一年追っかけした私的に記念日でもあったので、気合で一番前の席をゲット。でも劇場公演にありがちなファンじゃない団体客が多くて、盛り上がりがいま一つでした。当時きよしくんは「松」「竹」「梅」をイメージした衣装を着ていたのです。水色の衣装についている大きなピンクの花を指して「これは梅の花で…」と本人が説明はじめたので、つい盛り上げようと「え~!?」って大きな声で叫んだら、私一人だけの声が響いちゃって。「え、そう見えません?何にみえます?」ときよしくん。そこで「サクラぁ!」とこたえると「え、サクラですか。梅のつもりだったのに、さくらですか」と困った表情になりました「じゃ、サクラということで…」
その夜のコンサートでは「これはサクラの衣装ということになって…」と説明。その後の銀座三越でのデビュー5周年展の衣装キャプションでも「サクラ」となっておりました。
日本テレビ「となりの悩みの相談人」という番組の収録で「音大目指す息子に、プロとしての気構えを教えて欲しい」と電話で相談したときも一生懸命考えてくれて。「好きで歌っていた時と、プロになったときと一番の違いは責任」ときっぱり。「男の子でピアノがある環境が羨ましい」と息子に対してのコメント。「絶対音感持ってるなんていいですねぇ。僕はもってないから努力して努力して歌を覚えていくんです」
「僕にも反抗期ありましたよ~」とその頃押入れに入って歌っていたというX-JAPANの紅まで歌ってくれて、気付けば22分もきよしくんを独占していました。このやり取りは放映こそされなかったけれど、月刊誌「明星」で紹介されて、電話の向こうできよしくんが、どんな衣装を着ていたかわかることができました。
見ず知らずのおばさんの、どうでも好いような相談事にも真剣に考えて答えてくれちゃうなんて。台本通りでない対応に思いっきり好感がもてました。
きよしの次は『着物』ですが…これはまた改めて。きよしの話ばっかりじゃんと高司はヘソを曲げていますが、こればっかりはしょうがないの!!
今回は大きく脱線ばかりで失礼いたしました。
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