第20羽 「あたりき、しゃりき・・・」

 第7回目のジャパンバードフェスティバル(JBF)が、今年も我孫子市で開催されました。雨の中、ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
市役所の職員の方々、地元の有志の方々、そして多くの後援企業のご尽力で毎年、大きくなっていく、鳥好きさんたちのお祭りに、私たちも初回から出展させていただいていることを、とても誇りに思っています。 

このイベントは手賀沼が、行政や住民の努力によって、日本で一番水質汚染が進んだ沼から、見事脱却を図ったことをアピールするために始まったと聞いています。もちろん我孫子市には、鳥類研究機関の最高峰「山階鳥類研究所」があり、隣接して日本でただ一つの「鳥の博物館」があります。ここで鳥好きさんたちのお祭りを開催するのはとても自然な流れのように感じます。

2001年第一回目の参加は、高司がツアーのお手伝いをさせていただいている新和ツーリストからの、開催直前のお誘いによるものでした。
「よかったらブース半分貸すから、絵を飾らない?」
え~テントで!?え~野外で!?え~雨とか降ったらどうすんの!?…心の中では「やめましょうよぉ~遠いし我孫子はぁ~」と引きとめる声。それをふりきって「え♪いいの!ありがと!」と答えてた私でした。
それまでも色々な場所で個展をやらせていただいてはいたものの、全部室内でしっかりとした壁があり照明もあり…準備期間3日で30点飾った展示もあったので、そこのところは何とかなりそう。でも不安定要素はいっぱいでした。 

とりあえず、新和ツーリストのツアーで訪れる国々の鳥で、すでに描いてあって、出版権の絡みのない絵をチョイス。その中から、テントの間口を考えて、飾れそうな枚数を絞って、いつもお願いするところに額装をお願いしに行って、後は、高司のプロフィールや作品のキャプション、配布物の製作、で、額を受け取って荷物にまとめて…書くと数行だけど、不眠モードでけっこう必死。空が廻りそうでした。 

第一回目は11月17日18日の土日だったのですが、これがことのほか寒い日でした。会場の水の館前の手賀沼親水広場はまさに手賀沼のほとり。水面を渡る風が思いっきり冷たくて、しかも背後の土手に風が当たって戻ってくる、人造木枯らし状態。涙も凍るほどでした。土曜日、家に帰ったら38度6分の熱が出てたほどです。
それでも野外のイベントは初めてだったので、とても新鮮な気持ちで通うことができました。
しかも、会場の中の、絵でもカービングでも写真でもどこからでも良いので、どれだけの多くの鳥をチェックできるかという「鳥探しクイズ」で最高点を出して、コーワのコンパクトなプロミナを頂いたのですからご機嫌♪♪。うちのブースではスミソニアン自然史博物館から依頼のあった図版のデモ用パネルはあるし、日本で確認されたフクロウ達の顔を集めた「フクロウの面々」という版画もあるしで、思いのほか種類を稼げたのです。
 

このイベントも最初はどうしていいか、出展者側もお客様の側も戸惑いがあったように思いますが、回を重ねるごとにどんどんとお祭りっぽくなってきました。会場も途中から、整備の成ったアビスタや手賀沼公園も加わり、シャトルバスも行き来し、駅前にもキチンと案内テントも出て、町全体が「バードフェスティバル」やっています!という雰囲気に溢れているのが、参加する側としては心地良いのです。
何より素晴らしいのは我孫子市側のサポートで、担当の歴代職員さんの誠意ある対応です。そして毎回、市長さんや山階の所長さんはじめ皆さんが各ブースにご挨拶に寄ってくださるなど、暖かみのある受け入れ態勢を敷かれていることは、感謝以外の何物でもありません。 

毎年ブースを出していれば、顔なじみの方々もいっぱいできて、それも嬉しいことです。一年に一回、七夕のように再会を喜び合える人達が、日本全国から集結するって素敵なことでしょ?そしてここで知り合って、とてもいいご縁を頂いた方たちも一杯います。 

北海道で「faura」という季刊の自然誌を作っている大橋弘一さん。2年連続でお隣のブースになったのですが、その後は業務多忙で彼はエントリーできずじまい。ただ、メールのやり取りはしていて、この3月には可愛い奥様と一緒に、札幌で再会することができました。そのときに偶然、高校と大学が高司と同窓とわかってびっくりでした。
静岡から見えているAYA工房の渡辺さんご夫妻。あやさんが一点一点手作りで染め上げるステンシルの作品はとても愛情に満ちているの。ご主人のしゅうさんも鳥のプロ。このお二人の思いやる気持ちを見ていると、亭主を粗雑に扱っているかも、と一瞬胸が痛むこともあります。一瞬ね。
思い起こせばこの連載をさせていただいているホビーズワールドとのご縁も何回目かのバードフェスティバルでした。社長である吉成さんがお話をしに寄ってくださったのがきかっけでした。今回も荷物の運搬や雨対策グッズでことのほかお世話になりました…高司は吉成さんの秘蔵の長靴で、会場中を走り回っていましたっけ。

JBFでお知り合いになった方々とは今年10月21日、神代植物公園での巣箱コンクール:バードハウス展でも、お会いすることができました。コンクール受賞記念講演に高司がお招きされた時、担当のNPO法人環境学習研究会の島田さんから、テントが空いてるのでよかったらブースだせますよ、とお誘いいただいたのです。秋のバラ展と菊展の合間のよしず張りのテントですが、私たちだけで使わせていただくのはあまりにもったいないので、顔見知りのみなさに、お声かけをして一日ブースを出していただくお願いをしました。お互いお店番ができるような方たちです。
プロミナのコーワ、BIRDERの文一総合出版、鳥グッズのホビーズワールド、ステンシルのAYA工房、手作りバッジの招き鳥の巣、西村眞一さんの写真展と観察会…。遠くは関西から夜行バスで駆けつけてくださっ方もいらして嬉しかったです。神代植物園のお花が好きなご来場者の中には、はふだん鳥にあまりご縁のない方も多かったでしょうが、野鳥の魅力を色んな角度からご案内できて、良い一日になりました。

こういったイベントの時、やはり収支は大事じゃないの?と手伝いに来る長男によく聞かれるのですが、私はむしろ、収支以外の部分がずっと大事、とこの頃特に思うようになりました。
いろんなお客様に「谷口高司」の活動を知っていただく、いろんな鳥の世界で生きている方々と交流を持てる…多くの方々とのご縁を頂くことの大切さを感じるのです。
お絵描き教室に来てくださっている皆さんには、絵以外の野鳥の魅力を知っていただきたくて、定例の月2回開催している教室の一回を会場のお教室に振り替えて来場をお願いしています。フィアンセを連れてきてくださった方や、東村山から来て下さった方、ブルーシートやおやつの差し入れをくださった方…今年も、ふだんお話できないこともいっぱいできて有り難いことでした。

そうそう、ジャパンバードフェスティバルといえば、毎回心づくしの歓迎レセプションがあって、これも大きな楽しみの一つです。
今年は、始まって以来の悪天候で、親水広場は田んぼのよう、立っているだけでズブズブ沈んで行くほど。もちろん着物で参戦でしたが、着物は東レシルックの洗える着物なので何とか凌げましたが、問題は足元。一瞬にして白い足袋が茶色に染まり、下駄は泥を挟んで動けなくなり、というかなり悲惨な状況。お友達のHちゃんに長靴を買ってきてもらって、何とか凌ぎました。 

レセプションも当然、着物に長靴という、かなり突飛なカッコウで出席です。司会のミセスOから促されて、ご挨拶のマイクを持ったとき、以前だったらうちのブース内容だけのご案内をしたのですが、今年は、親水広場で一緒に今日一日濡れながら頑張ってた人たちの顔が浮かんできました。
「親水広場、今日は足回り最悪で、私も着物で長靴で走り回ってました。でも、いろんな人たちが、元気に、いろんなモノをご案内しているので、ぜひぜひお立ち寄りくださいね!」というのがご挨拶になりました。
お祭り全体が盛り上がるって欲しいなぁとしみじみ思いました。 

さて、そのレセプションの会場でのこと。
高司の先輩で焼津出身のTさんが、何かの話のついでに「あたりきしゃりきの車引き!」
と言ったのです。
「え、車引き!?」私の知ってるのとは違う……。早速千葉の雄、Sさんに尋ねると
「車引きぃ?違うわィ、あたりきしゃりきのコンコンチキだ」
お母様が名古屋出身のOさん「うちは、あたりきしゃりきのブリキの洗面器」
長野出身の山階のY先生は「あたりきしゃりきの人力車って言ったよ」
山口の人は「あたりき、もものきさんしょのき」
関西圏の人は身も蓋もない…言っていいのと戸惑いながら「あたりき車力のケツの穴ブリキ」同じ「あたりきしゃりき」でもその後に続く言葉が違うのです。しかもお上品系の人はそんな言葉知らないというし…
ふぅむ。

バリバリの江戸っ子の塚本洋三さんは「きっと、あたりきしゃりきのクルマシキ、っていうのがホントじゃない?」といいつつ 
「そういえば…あたりきしゃりきの河童の屁って言ってたな」
お~!やっと私の知ってる“あたりきしゃりき”に近いものが…
「ねぇねぇ、あたりきしゃりきのブタのケツっ!って知らない?」
「ひぃ~そんなお下品なものは知らないね」
ふん、屁が上品で、ケツが下品って何よ!!とかなり低レベルな言い争いになったのですが、こんなこともレセプションの楽しみですね~。でも「あたりきしゃりき…」そのものが私のすぐ下の年代からはすでに死語。ナウいとか、ヤンキーと同じくらい古い言葉なのね。びっくり。

さて、来年もジャパンバーでフェスティバルに出ますか?と聞かれれば…あたりきしゃりきブ…もっとお行儀良いのを考えなきゃね!

=============================

谷口高司鳥絵工房サイトへどうぞ!! 

http://www.fieldart.net/ 

いまリニューアル作業中です。お洒落になりました!!
デザイナーさんのお手すきの時にお仕事していただいているので
のんびり完成を目指しています
今表紙のトピックスは停まっていますが、新しいニュースは刻々鳥絵工房ブログで更新していますのでトピックス下の「鳥絵工房ブログへ」をクリックしてくださいね!! 

ちなみに私のブログはこちらです。
毎日出会ったものを、携帯の400万画素のカメラで逐一UPしています。文章のUPは気持ち遅れ気味です、ごめんなさい。
http://blog.livedoor.jp/tamashigi/

=============================
クリスマスプレゼント・お正月お年玉にオリジナル原画をどうぞ。
世界でたった一枚、お好みの鳥をお好みのポーズで谷口高司が描きます。詳細はご相談下さいfield-art@md.neweb.ne.jp 

=============================
谷口高司オリジナルカレンダー2008、完成しました!
RDBの野鳥をキュートに描いてあります。
A3版二つ折り一枚ものと、A5版2つ折2ヶ月タイプのもので
セット価格1000円となります。

お問い合わせ ㈱ベクトル 鳥のぬりえ係 03-3393-4481

=============================
♪谷口高司の額装原画イラスト、店頭で販売開始しました。
♪誠文堂新光社からぬりえの本がでました!
 「色鉛筆でたのしむ大人のぬりえ 日本の鳥」
12種のぬりえと見本。税込み1000円
もちろんホビーズワールドでも取り扱い中です 

=============================
【野鳥の絵を楽しむ教室:いずれも事前申し込みが必要です】
◆今月の「谷口高司と野鳥を楽しむ会」
描きおろし完全オリジナルテキストを使ってタマゴ式鳥絵塾。
12月はツルをいっぱい描きます
  14日(金)18時半 アンサンブル荻窪
      「楽コース・マナヅル」
   20日(木)18時半 アンサンブル荻窪
      「極コース・マナヅルの群れ」 

必ず事前にお申し込みください。参加費は1000円です。
レンタルで画材もご用意できます(別途300円)
詳細はこちらへ  http://www.fieldart.net/drawing.html

◇過去のオリジナルテキストも頒布中です。1枚450円です。
 参加申し込みの際に、ご希望の鳥をお教えください。

◆2008年度も、毎月第二金曜日と第三木曜日の月2回開催を基本として、年間計画を立てています。よろしくお願い致します。

◆丸の内さえずり館 MARUNOUCHI鳥絵塾 
毎月第一水曜日19時、丸の内でお会いしましょう!
お問い合わせ・申し込みは直接丸の内さえずり館へお願いします。http://www.m-nature.info/about/index.html
「まもりたい鳥を描く」がテーマです。
 12月5日は「タンチョウの親子」に挑戦します。
=============================

日本野鳥の会東京支部室内例会
「野鳥図鑑を語る」夕べに、谷口高司が講演します。
12月11日(火)19時~20時50分
千駄ヶ谷区民会館2階。参加費要。詳細は東京支部へ

~「着物でハーネス」バックナンバー~
第1羽 「図鑑と私の切ない関係」
第2羽 「きっかけは“ぬくもり”」
第3羽 「雨は好きですか?」
第4羽 「『鳥のぬりえ』夏場所」

第5羽 「旅でであった鳥」
第6羽 「か行の話で、ごめんなさって・・」
第7羽 「善福寺池男2人の物語」
第8羽 「着物でハーネスに至ったわけ」
第9羽 「モノクロ写真に鮮やかな色彩が蘇るとき」
第10羽「カモメとイワシと私のあやしい関係」
第11羽 「冬はやっぱりラ~メンでしょ!」
第12羽 「鳥の絵を描く『谷口高司と野鳥を楽しむ会』」
第13羽 「店閉店で考えた“もったいない”のホントの意味」
第14羽 「今をありのまま受け入れて生きる・・・ことを学んだ三宅島」
第15羽 「古本に魅せられた人たちウォッチングにはまる」
第16羽 「歩いてみました、善福寺川」
第17羽「灼熱の8月に人を偲び鳥を思う」
第18羽「双眼鏡と望遠鏡と」
第19羽「またまた図鑑の話」
「着物でハーネス」最新ページへ

 「色鉛筆で楽しむおとなのぬりえ 日本の鳥」
谷口 高司・著/誠文堂新光社
¥1,000(税込)
着物でハーネスでもお馴染みの「鳥のぬりえ」がついに出版されました!
原画をコンピューター処理するだけのぬりえが多いなか、数々の野鳥図鑑を手がける谷口氏が“ぬるひと”のことを思いながらひとつひとつの線を描いたぬりえです。
手にとってみれば決して技術を詰め込むようなことはせず、“ぬりやすさ”を第一に考えられていることがお分かりいただけるでしょう。
前編に“鳥を鳥らしくぬるコツ”を丁寧に解説したページや、いきなりぬりはじめるのはちょっと勇気がいるなぁ・・という方の為に“練習用”があったりとまさに至れり尽くせりの内容です。

ご自分用としてはもちろん、ギフトにも最適です。幅広い年代の方に喜ばれることでしょう。

ギフト用もご用意
いたしました。
谷口高司氏が全ての図版を担当された主な出版物
新・山野の鳥
新・水辺の鳥
“タマゴ式”鳥絵塾

鳥のぬりえ

台湾野鳥図鑑

BIRDS OF KOREA
(韓国野鳥図鑑)

WATERBIRDS OF ASIA(アジア水鳥図鑑)
谷口高司氏オリジナルグッズ
野鳥絵葉書集
第一集
第二集
フクロウ
面々シール

生きてみせる!
シマフクロウ
ポスター
Hobby's World店舗には
オンラインではご紹介できない、一点ものの作品も多数ご用意しております。
「谷口高司と野鳥を楽しむ会」
野外で鳥を観察しつつ描くというユニークなスタイルで、初めての方でも楽しく鳥の絵がかけるイラスト教室です。
谷口高司氏から直接指導いただけることはもちろん、いつもパワフルなりつこさんにお会いできるのも楽しみのひとつです。“タマゴ式”鳥絵塾」「鳥のぬりえ」もこの会から生まれました。
 詳しくは 谷口高司 鳥絵工房http://www.fieldart.net/ からどうぞ。