第11羽「冬はやっぱりラ~メンでしょ!」 

比較的早いサイクルで変わる私のマイブーム。でも足かけ6年になるのに、まだ続いているものが一つあります。それは♪「ら~めん行脚」。都内を中心に、鳥を追っかけきよしくんを追っかけて行った町々でラーメンを食べ続け、行ったお店は500軒をとうに越しても、なおまだ食べ飽きることがないのがらーめん。ぼちぼち下火になりかけていたのですが去年の8月にラーメンデータベースというサイトに出会ってから俄然ラーメン熱が復活してしまって…まだまだ続くラーメン道なのでございます。 

もともと私はラーメンが好きか?と聞かれれば「いえ、ちょっと…」という感じ。積極的に食べに行きたいと思ったことは一度もありませんでした。札幌ラーメンの本場、札幌競馬場に出張に行った時も、競馬会御用達・狸小路の『糸末』に連れて行ってもらいながら、「あ~これが札幌らーめんなんだぁ」程度の鈍い反応。加えて、22歳で一人暮らしをはじめた時に、一つだけ作った掟は「どんなに忙しくてもインスタントラーメンだけは食べない」。もちろんラーメン屋さんにも一人で行かない…それほどオンナが一人ラーメンを食べる侘しさは、何とも嫌だったのです。 

それが、いまから15年前にお友達に吉祥寺『一二三:ひふみ』を教わったとき、私の中のラーメン観念が音を立てて崩れました。煮干・鶏ガラ・醤油・塩…とことんこだわった食材の味を生かすために、当然化学調味料不使用=無化調。今でこそ珍しくないですが、ところ番地のはっきりわかる食材を使ったラーメンなんて、すごく新鮮な驚きでした。ここの麺は季節によって割合を変えながらそば粉が入っていて、唯一無二の味。二代目マスターの工藤さんになってから、さらにバージョンアップし続け現在に至っていますが、ここの「一二三そば」は私のスタンダードで、10年近くこのお店だけに通いつめておりました。そして6年前、御茶ノ水の東京医科歯科大学附属病院に通院することになり、末広町の『玄:閉店』に出会います。ここも一二三と同じようにこだわりの素材でトコトン頑張るタイプだったお店で当然・無化調。5月からの入院中には無性に食べたくなって、どれだけ病院を抜け出し、こっそりお散歩しに行ったかわかりません。私がラーメン苦手と思いこんでいたのは、食べた後に理由もなく不快感に襲われるからで、何故だろうと思っていたら、化学調味料シンドロームのことを知りました。

口がしびれる、頭が痛くなる、喉が渇く…これらの症状は化学調味料シンドローム、いわゆる中華料理シンドロームと呼ばれるもので、「化学的なもの=薬品」を大量摂取したあとの中毒症状が、私自身出やすいタイプだったのです。台湾野鳥図鑑出版の折に行った、台湾の屋台でも「金箱!金箱!」とお兄さんが呼び込みをしていて、何かと思ったら有名メーカーの化学調味料をエコノミークラスの赤箱ではなく一ランク上の金箱を使っている、と言うアピールをしていたのですが、それほど中華系とこの手の調味料は相性が良いのですね。

今年数えで100歳になる姑は「化学調味料を使えば頭が良くなる」という信仰?に近いものをもっています。おそらくは日本全国そんなムードだったのでしょう。だから、昔のラーメンは思いっきり化学調味料が使ってあって、私は本能的に受け付けなかったのだと思います。 

一二三に通い、玄にも通いはじめ、無化調のラーメン屋さんがどうも世の中にできつつあるんだという認識を持ったころ、本屋さんに行くと、細々とラーメンガイドが出始めました。ラーメン王と呼ばれる人のコンパクトな本を一冊買ったのが御茶ノ水の丸善。「これ買ったら、ラーメンいっぱい食べに行っちゃうんだろうなぁ」とふと思ったのを今でも覚えています。その本に載っていたラーメンはどれもすごい迫力で、中華料理ではない「ラーメン」という食のカテゴリーが確立しつつあることを痛感しました。中にぱらぱらと無化調のお店もあり、また、それぞれのお店が、かなりのこだわりをもってラーメンを作っていることがわかります。しかも私の利用する中央線は当時も今も、美味しいラーメン屋さんがひしめき合っている沿線です。まして荻窪は「東京ラーメン=荻窪」と称されるほどの場所でした。もちろん近場から通い始めたのは言うまでもありません。 

ラーメン店に10軒ちょっと通ったとき、ちょうど空手四段のH子ちゃんと会う時がありました。「ラーメンって面白いよ~年内50軒行っちゃうかも…」というと「ホントだな?」とガンを飛ばされました。「行かなかったらパチンだ」と言われ彼女の張り手の痛さを知っている私は、かなり根性を入れてラーメン店めぐりを始めたわけです。いま冷静に考えてみれば、おでぶ軍団強化のためのミッションだったかもしれませんが。この年行ったラーメン屋さんは104軒でしたっけ。同じころ長男が浜田山で美味しい豚骨ラーメンを見つけて「一駅一軒、美味しいラーメンやさん知ってるのっていいと思わない?」と一言。これはナイスな考えかも…じゃぁ母ちゃんも君のリサーチに協力しようか…と思ったことも要因の一つです。 

さて通い始めてみるとラーメンはなかなか面白い食べ物と言うことがわかりました。ラーメンのスープは醤油と味噌だけ…と思っていたのに、塩はある、豚骨はある、坦々はある…さらにはダブルスープ(魚介+鶏or魚介+豚骨)・トリプルスープ(魚介+鶏+豚骨)といったスープの素材で味の深みが違ってくる、中には、貝柱や、鯛の骨といった素材を使っている店もあります。

麺も自家製麺は「店主のこだわり」部分。もちろん有名な製麺所もいくつかあって、ラーメン好きの中にスープより麺を語りたい!という人もいるようです。そして具!チャーシューが一枚、ゆでた青菜少々、普段お目にかからないけど、こんなところで生きていたのね!?というナルトの薄切りが一枚、のりが1/8帖、そしてネギ…というのが、ラーメン大好き小池さんの世界のラーメンでしょう。が!いまはこういったクラシックな具の乗ったラーメンに出会えることはなかなかありません。味付けタマゴ一つとっても、黄身が溶け出すような柔らかいものから、古典的な固いもの、燻製して味に深みを出したものまで様々です。

色々な組み合わせで無数の味のバラエティーが、あの小さなお丼の中にぎゅっと詰まっている、そこがラーメンの楽しさであり、奥の深さでしょうか。地方によっていろいろな特色もあるのも、ラーメンが国民食と呼ばれる理由でしょう。また、よほどのことがない限り、着席して20分後には食べ終わることができるのも、私にとっては魅力的です。オンナ一人で入れるラーメン屋さんもずいぶんと増えました。で気付けば500軒を越えました。もう数えるのが不可能に近い。そこでよく聞かれるのは「美味しいおみせってどこ?」ということ。もちろん事前のリサーチも十二分にして行った上で、現地についてそれでも、お店に入らないということもたまにはありますが、基本は事前調査+実食で、美味しいお店をインプットしてきました。

美味しいラーメン店は数ありますが、その私なりの見分け方を述べさせて頂きますね。 

【行ってはいけない店7つのポイント】
    店の外に異臭が漂っていないか?まずそうな臭いの原因は、下ごしらえの良くしていない豚骨だったり、化学調味料だったりします。こういう店はほぼNG
    赤と黄色を多様した看板や、電球で飾りつけたような看板を掲げている店。目立つ看板を揚げなくても、美味しい店に人は吸い寄せられるものです。ちなみに一二三は最初看板すらなく青い煮干の箱を目印に行ってね!と人様にお教えしてたほどでした。
    ラーメン界のカリスマと呼ばれる人のお店。美味さを期待して行ってはいけない。社会科見学のつもり、話の種作りのつもりで行く。
    ラーメン界のカリスマと呼ばれている人がプロデュースした店。行くとしても開店当初だけ。あくまでもプロデュースなので、カリスマが常時仕切っているわけではない。こういう店は味がどんどん崩れていき結局は閉店することが多い。
    ④とは逆にご近所にラーメン屋さんができた場合はすぐ行かずに最低2ヶ月を過ぎてから行く。最初のうちはスープのブレが大きすぎてこの店の味というのはわからない。
    客の立場で店のことを考えているかどうか。広さの問題ではなく、清潔感があるか?床やトイレは脂で滑らないか?換気に気を配っているか?をチェック。店の外に長靴が干してあるとか、私物が棚から溢れているとか、店主がタバコを吸いながら…なんて店は論外。
    万一行列店に行くことがあっても、行列があるから美味しいとか思ってはいけない。人は並んだ時間の分、有り難く思わなきゃ…という心理が働くが、そんなラーメンばかりではない。また、並んだ折には、その列へ対する店側の気配りもチエックの対象で、これができている店は他もきちんとできている。例『天神下大喜』 

んじゃぁいったいどこが美味しいの!?といわれると人それぞれ好みがあるので断定はできません。お店の作りはちょっと入りづらいけれど銀座8丁目の「勇」の味噌は最高だし…銀座一丁目の「ブルーカフェ」の山形水らーめんは斬新だし…新宿御苑は「おくど」「むろや」「旬麺しろ八」と隠れた名店めじろ押し。高田馬場も相変わらず面白いです。横浜のラーメン博物館は、有名どころのラーメンよりも造りが面白い。夕焼け空の館内には、路地裏、駄菓子屋、手描きの看板の映画館…といった昭和のノスタルジィが溢れていて、高司のお気に入りスポットです。 

たかがラーメン、されどラーメン…何に重きを置くかで「いい店」というのは変わってくるかとは思いますが、今私が一番入れ込んでいる吉祥寺の「源宗近」というお店は、中でもかなり素敵なモデルショップといえるでしょう。オーナーのジロウくんは、フレンチを7年やっていたのですが、ランチで1万円もするお店だと誰もが食べられるわけじゃない、自分が料理人目指したのは人がおいしく食べる顔が見たかったからなのに…と休みの合間に全国の醤油の蔵元を訪ねて、理想のお醤油にであって、ラーメン店を開業したのです。いまどきの青年とは思えないくらい、シャイで研究熱心。もちろん、無化調で、そりゃもうのこだわりの素材を使いながら、淡々と嬉しそうに毎日ラーメンを作っています。赤と黒を基調にした店内はお洒落なカフェのよう。女性一人でも抵抗なく入れる造りです。そこでかなり骨太なラーメンを食べられる幸せ。いわゆるラーメンの達人サイトよりも、一般人が作り上げているサイトで高人気を博しているのは、とてもよくわかります。美味しく居心地がよい店だからですね。 

あら?今日は鶏の話しで鳥の話がでてきてませんね~すみません、きよしくん並みにラーメンに入れあげているものですから。あ?じゃ、その体型はラーメン食べすぎだから?って…放っておいてください!コラーゲンのおかげか肌荒れとか手あれとかには無縁なんですから。そのうえ思ったよりラーメンは低カロリー。シンプルな醤油ラーメンは450カロリーと聞きます。ホントに美味しいスープ以外は飲み干さない勇気も大事ですよ~。スープを飲み干さなければ一日3軒はトライできます。とは言ってもいままでに一日3軒はあとにも先にも一回だけですが。(財)日本野鳥の会職員だった森下強さんに連れて行っていただいたのがそのツアー。彼もラーメンが大好きで、彼の自宅近辺の川越に美味しいお店がいっぱいあるから行こうよ!と車で駅まで迎えに来てくれて、途中シラコバトを見ながら「光」→「近喜屋」→「頑者」の3軒ハシゴしました。最初の光は奥さんのエミさんも一緒。高司は3軒目の頑者はリタイアでしたが、本当に楽しいツアーでした。当時「近喜屋」はできたばかりだったのですが、いまでは川越の名店と呼ばれるまでになっていて、森下さんの先見の明に拍手です。森下さんは一昨年若くして病気で亡くなられましたが、会うたびに「かあちゃん、美味しいお店ある?」と聞いてくれていたので、天国の彼へのお土産話用にも私のラーメン行脚はやめられないのです。

そうそう今まで食べたラーメンで一番記憶に残っているラーメンの話を…今から23年前、お正月、出水にツルを見に行ったとき、え?こんなところにお店が?え・お正月でもやっているの?というところで豚骨ラーメンらしきものを食べたのですが。高い割りにすごく侘しい味がしましたっけ。正直インスタントラーメン以下なんじゃない?という印象。しかも、そのラーメン屋さんをたまたま台湾のお客様を連れていらした静岡のお知り合いにお教えしてしまいました。その台湾の客人が著した本が、高司が台湾図鑑を描かせていただいたおり、参考資料で渡された本の中に入っていたのですが、なんと!高司の既存の図鑑の絵を結構な数まるパクリされていて、あのときのラーメンの恨みかしらん?と話したものでした。 

暖冬とはいえ寒さが見に染みるのが冬。鳥観の合間に美味しいラーメンで、身も心もあったまってくださいまし。※ラーメンデータベースの私のページです。去年8月以降熱心に書き込み始めました。もっと早くこのページを知っていたらなぁ。     http://www.ramendb.com/mypage.php?uid=2677 


=============================
♪谷口高司の額装原画イラスト、店頭で販売開始しました。
♪誠文堂新光社からぬりえの本がでました! 「色鉛筆でたのしむ大人のぬりえ 日本の鳥」
12種のぬりえと見本。税込み1000円もちろんホビーズワールドでも取り扱い中ですhttp://www2.osamadesk.com/st/us2133/shop_detail.php?id=963 

=============================
【野鳥の絵を楽しむ教室:いずれも事前申し込みが必要です】
◆今月の「谷口高司と野鳥を楽しむ会」
描きおろし完全オリジナルテキストを使ってタマゴ式鳥絵塾。
12日(金)18時半アンサンブル荻窪「カイツブリ・楽コース」
19日(木)18時半アンサンブル荻窪「カイツブリひな・極みコース」
必ず事前にお申し込みください。参加費は1000円です。
レンタルで画材もご用意できます(別途300円)
詳細はこちらへ  http://www.fieldart.net/drawing.html

◆丸の内さえずり館 MARUNOUCHI鳥絵塾 
毎月第一水曜日19時、丸の内でお会いしましょう!
お問い合わせ・申し込みは直接丸の内さえずり館へお願いします。 
 http://www.m-nature.info/about/index.html
 2月=ラブバード(ボタンインコ)ごめんなさい満員です。
3月以降は『歌や本でであった鳥』をテーマにタマゴ式だけではなくいろいろな描き方に挑戦します。


~「着物でハーネス」バックナンバー~
第1羽 「図鑑と私の切ない関係」
第2羽 「きっかけは“ぬくもり”」
第3羽 「雨は好きですか?」
第4羽 「『鳥のぬりえ』夏場所」

第5羽 「旅でであった鳥」
第6羽 「か行の話で、ごめんなさって・・」
第7羽 「善福寺池男2人の物語」
第8羽 「着物でハーネスに至ったわけ」
第9羽 「モノクロ写真に鮮やかな色彩が蘇るとき」
第10羽「カモメとイワシと私のあやしい関係」
~「着物でハーネス」最新ページへ~

 「色鉛筆で楽しむおとなのぬりえ 日本の鳥」
谷口 高司・著/誠文堂新光社
¥1,000(税込)
着物でハーネスでもお馴染みの「鳥のぬりえ」がついに出版されました!
原画をコンピューター処理するだけのぬりえが多いなか、数々の野鳥図鑑を手がける谷口氏が“ぬるひと”のことを思いながらひとつひとつの線を描いたぬりえです。
手にとってみれば決して技術を詰め込むようなことはせず、“ぬりやすさ”を第一に考えられていることがお分かりいただけるでしょう。
前編に“鳥を鳥らしくぬるコツ”を丁寧に解説したページや、いきなりぬりはじめるのはちょっと勇気がいるなぁ・・という方の為に“練習用”があったりとまさに至れり尽くせりの内容です。

ご自分用としてはもちろん、ギフトにも最適です。幅広い年代の方に喜ばれることでしょう。

ギフト用もご用意
いたしました。
谷口高司氏が全ての図版を担当された主な出版物
新・山野の鳥
新・水辺の鳥
“タマゴ式”鳥絵塾

鳥のぬりえ

台湾野鳥図鑑

BIRDS OF KOREA
(韓国野鳥図鑑)

WATERBIRDS OF ASIA(アジア水鳥図鑑)
谷口高司氏オリジナルグッズ
野鳥絵葉書集
第一集
第二集
フクロウ
面々シール

生きてみせる!
シマフクロウ
ポスター
Hobby's World店舗には
オンラインではご紹介できない、一点ものの作品も多数ご用意しております。
「谷口高司と野鳥を楽しむ会」
野外で鳥を観察しつつ描くというユニークなスタイルで、初めての方でも楽しく鳥の絵がかけるイラスト教室です。
谷口高司氏から直接指導いただけることはもちろん、いつもパワフルなりつこさんにお会いできるのも楽しみのひとつです。“タマゴ式”鳥絵塾」「鳥のぬりえ」もこの会から生まれました。
 詳しくは 谷口高司 鳥絵工房http://www.fieldart.net/ からどうぞ。
| What's New | What'sデジスコ | アウトレット | フェア情報 | セール情報 | HOME